工具の話①

先日スポーツバイクメカニック基礎講座があり2日間行ってきました。今回で3年連続3回目の受講ですがいつもと同じ作業をするつもりが緊張します。普段の作業でもこういう緊張感を持つというのもいい意味でありだと思います。

その中で最後の日のもう終わり頃に講師の先生からこういう工具は良いよとか私たちはこういう使い方をする時に便利だよとかそんな話になり「森田さんも何かこだわりの工具ないんですか」と・・・・?あったかなと思い工具箱の中から「ボンダスのアーレンキー」をもっていきました。何の変哲もなく「こだわり」・・・?無いですよね全然!普通はそうですけど私の場合は・・・・・

アーレンキーはスポーツ車の調整で一番使う工具なので今迄色々試してみましたがどれも大差ないんですが「しっくり」くるかこないかの差なんです。このレンチならこのくらいで6N位かなとか

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4本とも同じ5mmのアーレンキーですが上からパークツール、KTC、Wera、ボンダスです。KTCとボンダスは似てますけど長さがボンダスの方が短いです。Weraは樹脂の部分が滑るのがちょっとどうかな・・・・パークツールは大きいのと硬いです。しなりがほとんど感じられません。普段はKTCかボンダスですが・・・・・なぜボンダスがいいかと云うと

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逆さまにするとこんな感じでボロっとホルダーから抜けてきます。ボンダスもホルダーから少し出るとすぐに抜けるんですが奥まで入れると逆さまにしても抜けません。個体差があるかも知れませんがKTCはすぐスカスカになって20年以上使ってるボンダスのホルダーはしっかりしています。それと触った感じはKTCは少しツルッとした感じでボンダスは少しザラッとした感じがありそれも使い心地と云うか手に馴染むと云うか気に入っているところです。同じ工具を長く使うと痛んでくるのが当然ですがこのボンダスでは今迄壊すとかナメルとかしたことがありません。アーレンキー自体もしなるのでこれ以上締めたらネジかレンチかどっちかが壊れるよ~と云うサインが手に伝わる感じがします。スポーツ車の調整など日々何十回も同じ作業を繰り返すのでやっぱり使い慣れた工具が一番です。それが理由で私のこだわりの工具になりました。

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こちらの丸い工具はスプロケ、BB、クランクを外す工具です。シマノ、カンパ、サンツアー、TA、ストロングライトなど古い物もあります。最近出番が少なくなっていますがこれ無いと仕事にならない時もあるので大事な工具です。使い勝手なんか関係ありません。これしか使えないんです。互換性がないのでしょうがないです。専用工具ですね。

次回は専用工具を何点か紹介します。